常設展 1F 三本木開拓コーナー [ 三本木原総合開拓のすべてをかけた先人たちの歴史] 江戸時代末期、 三本木原(現十和田市)に人工河川・ 稲生川を上水し、碁盤の目状の都市計画をおこなって、人口六万三千人の十和田市に発展する基礎をつくったのが、南部盛岡藩士・新渡戸傳(つとう)と、その子十次郎、孫の七郎でした。 新渡戸記念館1階の三本木原開拓コーナーには、測量絵図面や古文書、当時の工事道具など、開拓に関する資料を展示しています。 開拓日誌 安政2年~明治5年(1855~1872)まで会所(開拓事務所)で書いていた日誌 当時の測量具 方位器(方位磁石) 慶応元年(1865)の検地絵図 十次郎による都市計画の概要が分かる 当時の測量具勾配器(土地の高低差を測るときに使用した) 焼き物の試作品三本木原開拓の産業開発の一環として作られた瀬戸焼。この地域の粘土を使って作った。 穴堰を掘るための工具ばんづる(上、6㎏)、なかづる(中、3㎏)、てんばづる(下1㎏) 1F 武将コーナー [ 武将・新渡戸氏の歴史] 武将コーナーには新渡戸氏の歴史を物語る武具甲冑を展示しています。 また当館には南部藩の上杉流兵法学者・新渡戸維民(傳の父)が残した多くの兵法資料も所蔵しており、あわせてご覧頂けます。 新渡戸家伝来の馬印(室町時代末) 縄張り図南部利剛公縄張図(江戸時代末) (左)新渡戸十次郎着用の鎧(江戸時代末期)(右)新渡戸家伝来の甲冑(室町時代末)(兜:明珍勝正/鎧:明珍信家) 2F 新渡戸稲造コーナー [ 国際人新渡戸稲造博士の業績] 新渡戸記念館2階展示室には、新渡戸十次郎の三男で、明治から昭和初期にかけて教育者として、また国際人として、大いに活躍した、新渡戸稲造の遺品や蔵書、直筆の書などを展示しています。特に、新渡戸記念館の前身、私設新渡戸文庫設立の基となった博士寄贈の蔵書は、二階書庫内に収蔵しています。 新渡戸稲造の著書『BUSHIDO-The soul of Japan-』(1900年にアメリカで出版) 新渡戸稲造愛用品パナマ帽と鞄 新渡戸稲造直筆ドイツ語の書「Eile nicht, Weile nicht.」(急ぐ事なかれ、とどまる事なかれ) 新渡戸稲造直筆の書「見る人の/心ごころに/まかせ置きて/高嶺にすめる/秋の夜の月」 56歳のときの新渡戸稲造と万里夫人この写真を基に昭和59年発行の五千円札の肖像画が描かれた。 新渡戸稲造博士 顔像イサム・ノグチ作(1934年) 新渡戸記念館へのお問い合わせは、下記の電話またはe-mailより承ります